イチゴ研修1月前半にやったことまとめ

とちぎ農業未来塾
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校内実地研修

①いちごの収穫、パック詰め

引続き、とちおとめ、とちあいかの収穫。

収穫後は選別とパック詰め。

②農薬散布

とちおとめ株にハダニが発生したため、農薬散布。

ハダニ

散布した農薬はアカリタッチ乳剤(希釈1000倍)。

アカリタッチ乳剤は気門封鎖剤で、使用回数に制限はない。

気門封鎖タイプの殺ダニ剤のため、卵には効果がない。

卵は5~7日程度で孵化するため、7日おきに連続で散布、または別の殺ダニ剤を散布する必要がある。

講義

①GAP

GAP(農業生産工程管理)についての講義。

GAPとは農業において、食品安全、環境保全、労働安全等の持続可能性を確保するための生産工程管理の取組のこと。

生産工程(播種、育苗、施肥、定植、農薬、灌水、収穫、調整、袋箱詰め、輸送)において、事故が起きないように管理すること。

食品安全性の問題から、GAP認証の農産物が求められ始めている。

食品安全

リスク:残留農薬、食中毒、異物混入など

対策:農薬使用方法の厳守、農薬散布記録、農薬の保管、散布作業後の整備、トレーサビリティ、作業者・場の衛生、ごみの管理、道具・施設の洗浄・清掃、コロナ対策、水質検査、喫煙・飲食の制限

環境保全

リスク:農薬ドリフト、肥料による地下水汚染、燃料の流出など

対策:適切な施肥設計、ドリフト防止、適切な燃料の保管

労働安全

リスク:けがや死亡事故

対策:機械機器のメンテナンス、事故・けが等の緊急時の対応準備、適切な防護具

②食料・農産物流通論1

流通とは何か

流通とは生産者と消費者との間を結ぶもの、生産と消費との間に介在するもののこと。

流通の社会的役割

流通の社会的役割とは、分離している農家と消費者、両者を結び付け、豊かな生活を実現すること。

そのためには、生産と消費の間の距離を埋める必要がある。

生産と消費の間には、以下のような距離があります。

人的距離

 人的距離とは、生産者と消費者が異なること。生産者が生産したものを所有している限り、その生産物が消費者に届くことは無い。

空間的距離

空間的距離とは、生産物を生産する場所と消費する場所が異なること。

時間的距離

時間的距離とは、生産物を生産する時と消費する時とが異なること。

情報的距離

情報的距離とは、生産者側が持っている情報と消費者側が持っている情報とに差異があること。例えば、リンゴの生産者は有袋栽培や無袋栽培などの栽培方法について知っているが消費者の多くは知らない。

数量的距離

数量的距離とは、生産者側で生産する量と消費者側で必要とする量が異なること。

価値的距離

価値的距離とは、生産者側で生産する生産物の規格数と消費者側で必要とする規格数が異なること。生産者側はいろいろな品種や規格で物を生産するが、消費者側は自分の好みの品種や規格を消費するのみである。

流通の種類

商流と物流

商流(商的物流)とは商取引流通ともいわれ、売買によって商品の所有権が人から人へ移転すること。

商流は人的距離を埋める役割を担っている。

物流は物そのものの流れで商品の空間的・時間的移動のことで空間的距離と時間的距離を埋める役割を担っている。

商流と物流は時間的・場所的に一致したかたちで進行する場合もあるし、ずれて進行する場合もある。(お店で商品をレジで精算して受け取る場合や宅配等で友人に商品を送ってもらう場合など)

情報流通

情報流通とはテレビや新聞広告を通して、生産者側が消費者側に新商品を宣伝したり、市場調査を通して生産者側が消費者ニーズをくみ上げたりする。

動脈流通と静脈流通

人が必要とする多様な商品を生産者側から消費者側に流す流通を動脈流通という。

反対に消費されてゴミとなったものを生産資材や肥料、飼料として利用し、再び有用な生産物とする流れを静脈流通という。

現地実習(農家実習)

①とちおとめの収穫

引続きとちおとめの収穫。

②とちおとめのパック詰め

グランデ、M、S、B、ハネのパック詰め。

グランデは3L~L、A~2Aサイズの実でパック詰めしたもの。

3L~L、A~2Aサイズで分けたパックより安価になるが、選別の時間が短縮されるため、時間効率が良くなる。

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