2020年4月から1年間、栃木県農業大学校の就農準備校「とちぎ農業未来塾」就農準備専門研修(Ⅱコース・イチゴ)を受講しました。
1年間の研修を通して、感じたことを書いてみようと思います。
就農準備専門研修(Ⅱコース・イチゴ)を修了
僕が受講した就農準備専門研修(Ⅱコース・イチゴ)は、
【月・水・金】 農業大学校での座学と校内実地研修
【火・木 】 指導農業者の下での実地研修
といった研修スケジュールになります。土日は基本お休みです。
(※Ⅰコースは月・水・金の「座学と校内実地研修」のみとなります)
受講してみての感想です。(箇条書きで失礼します)
- 1年を通してのイチゴ栽培を実技で学ぶことができ、実際に自分で栽培する時のイメージを得ることが出来ました。
- 座学では、イチゴの生態だけでなく、就農計画や経営、販売といったことも教えてもらえるので、これから就農・経営を行っていくための知識も得ることができました。
- 指導農業者の下での実地研修では、自分が実際に行うことになる作業を体験でき、農家さんの栽培ノウハウを学ぶことができました。
学校と農業者の実地研修について
学校は、実技を交えた講義研修であるため、どうしても小規模な農場を使っての栽培となってしまいます。
それゆえ、学校だけの研修では、実際に行う大規模な農場での作業を体験できません。
栽培環境も一般的なイチゴ農家さんが導入している環境とは多少違いがありました。
(一般的な農家が、単棟ハウス、ウォーターカーテンであるのに対し、学校は連棟、暖房機です)
Ⅱコースの場合は、その点がカバーされるので、実際の農業者の下で研修を受けられる点において、大変有意義なものになりました。
Ⅰコース(座学と校内実地研修のみ)を受講される方の中にも、農業振興事務所や地元農協等を通じて、研修先をあっせんしてもらっている方はいらっしゃいました。
やはり実際の農業者さんの下で、栽培技術を学ぶことができるのは、大きいと思います。
地域の農家さんとのつながりも生まれやすいですしね。
学校以外の日は、実際の農業者さんの下で修業をさせてもらうことをお勧めします。
農業次世代人材投資資金(準備型)へのサポート
就農準備専門研修(Ⅱコース)は、農業次世代人材投資資金(準備型)の対象になるものでした。
就農準備専門研修(Ⅱコース)の研修生は、準備型への申請時、準備型交付後の報告書作成時に、農業大学校からサポートを受けられます。
申請書類、年2回の状況報告書の添削、まとめ、関係機関への質疑等、何かと面倒な作業を手伝ってくれます。
書類提出も農業大学校を通してできるので大変スムーズに進めることができました。
「とちぎ農業未来塾」を終えて
2020年はコロナウイルスの影響により、様々な場所、機会で、行動が制限されました。
「とちぎ農業未来塾」も例外ではなく、開校が1か月以上も遅れたり、県外からの講師を招いての講義ができなかったり、行くはずだった校外学習も中止になったりして、本来受けられるはずだった研修を受けることができませんでした。
どうしてよりによって、就農を目指すための貴重な準備期間に...とも思いましたが、これからの農業人生の中だって、災害や不況、再びコロナウイルスのようなこともきっとあるでしょう。
逆境をバネにして頑張っていけるくらいの気概を持って、これから農業人生を歩んでいきたいと思います。
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