「とちぎ農業未来塾」に行くことになりました!

とちぎ農業未来塾
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2020年4月から1年間、栃木県農業大学校の就農準備校「とちぎ農業未来塾」に研修しに行くことになりました!

受講するコースは、就農準備専門研修Ⅱコースです。

とりあえず、第一関門突破といった感じ。

せっかくなので、「とちぎ農業未来塾」について、紹介してみようと思います。

就農準備校「とちぎ農業未来塾」って?

とちぎ農業未来塾とは

Uターン、Iターンなどにより、栃木県内で農業を始めたいと考えている方が、円滑に就農できるよう、基礎的な農業経営の知識や作物の栽培技術などを研修します。

農家になりたいが何から始めればいいのか分からない方、新たな作目を導入したい方、結婚して農家になったため基本的なことを学びたい方など、農業の基礎を学ぶための研修コースです。

※家庭菜園や趣味の農業志向者は対象外です。

栃木県ホームページ   就農準備校とちぎ農業未来塾

「とちぎ農業未来塾」は、高校生向けの本科ではなく、社会人向けの研修科にあたります。

一般の方向けに、就農するためのノウハウを教えてくれる、セミナーと専門学校の中間のような機関ですね。

「とちぎ農業未来塾」の研修コース

2020年度のとちぎ農業未来塾には、研修コースがいくつかあります。

(※研修内容は年度によって変わります。)

①就農準備基礎研修(木曜日コース)

【研修期間(日数)】:4~1月(30日)
【研修曜日    】:木曜日
【研修内容    】:農業経営や栽培技術の基本的内容を中心とした講義、実習、現地視察等
【募集人員    】:40名
【受講料     】:15,000円

②就農準備基礎コース(土曜日コース)

土曜日コースは研修日が土曜日であるだけで、内容は①の木曜日コースと同じです。

③就農準備専門研修(Ⅰコース)

【研修期間(日数)】:4~3月(100日)
【研修曜日    】:月・水・金曜日
【研修内容    】:いちご・施設野菜・露地野菜・果樹の農業経営・栽培技術の専門的内容に関する講義、実習、現地視察等
【募集人員    】:いちご:20名、施設野菜:15名、露地野菜:15名、果樹:10名
【受講料     】:50,000円

④就農準備専門研修(Ⅱコース)

【研修期間(日数)】:4~3月(180日)
【研修曜日    】:月~金曜日
【研修内容    】:③就農準備専門研修(Ⅰコース)に加え、指導農業者の元で現地実習を行う
【募集人員    】:③就農準備専門研修(Ⅰコース)の範囲内で5名程度
【受講料     】:90,000円

各コースとも講義と実習で構成されていて、

●作物を作るために必要な基礎的知識(土壌肥料、病害虫防除等)

●農業経営に必要な基礎的知識(農業簿記、経営管理、各種農業制度等)

●農作物を販売するために必要な基礎的知識(マーケティング、農業の6次産業化等)

について研修します。

研修時間は原則9:00~16:00で、

受講料のほかにテキスト代、傷害保険加入料などとして、10,000円程度の費用が掛かります。

④就農準備専門研修(Ⅱコース)は、今年度(2020年度)から内容が変更されました。

これまでは農業大学校内での研修のみでしたが、

農家さんの下で実際の作業を学べる実地研修が、本年度から追加されました。

研修を受け入れてくれる農家さんは、研修生の就農予定地を鑑み、農業大学校側で探してくれます

農業次世代人材投資資金(準備型)への対応

就農準備専門研修(Ⅱコース)は、農業次世代人材投資資金(準備型)の対象となる、国が認める研修機関として認定されています。

そのため、このコースを受講すれば、準備型の申請をすることができます

あくまで申請ができるようになるだけで、このコースの受講で準備型の補助が受けられるわけではありません。(農業次世代人材投資事業ってなに?

申請後に別途、審査があります。

就農準備専門研修(Ⅱコース)について、もう少し補足

月水金は学校、火木は農家研修

就農準備専門研修(Ⅱコース)は、

月・水・金曜日が農業大学校での座学と校内実地研修

火・木曜日が指導農業者の下での実地研修

土日は基本、お休みになります。

座学と校内実地研修は、原則9:00~16:00です。

農業者の下での実地研修は、原則8時間を超えてはならないようですが、そうは言っても農家のお仕事なので、あくまで目安とのこと。

火・木曜日とした研修も、土・日曜日に指導すべき重要な作業がある場合は、振り替えて研修させても良いようです。

また、農閑期や繁忙期など、仕事がないとき、教える時間がないときには、研修日をずらすこともできるそうです。

ある程度、指導農家で、研修の時間や日にちは自由にできる形をとるようですね。

受講申し込み時の計画書と面談について

各研修コースとも受講の申し込み時には、

受験申込書と就農計画書を作成して、提出する必要があります。

2020年度の受験申込書、就農計画書はこちら(令和2(2020)年度研修生募集パンフレット)。

受講を申し込むと、農業大学校の先生方(3人でした)と面談があります

④就農準備専門研修(Ⅱコース)では、その面談で選考された後、

受け入れ先農家さんとの面談があり、

その受け入れ先農家さんで受け入れ許可が出れば、

晴れて受講できることになります。

就農計画書の作成のはなし

就農計画書のフォーマットを見ると、

1.就農予定時期

2.就農予定地

3.家族構成(※同居および農業経営に参画する者)

4.農業経営等の構想(取組作物、販売等の考え方など)

5.農地・施設等の取得状況

6.当面の生活資金の確保(※農業収入を得られるまでの数年間の生活資金)

の項目があり、これらを書いて提出しなければいけません。

どのくらいの内容で書けばいいのか迷いますが、現段階ではそこまで、細かい内容は求められていないと思います。

すでに具体的な計画の構想が練られている方なら、パパっと書けてしまうのでしょうが、

現段階では、まだまだ構想中という方が大半でしょう。

今はそこまで完璧な計画は求められていませんから、間違っていてもいい位の気持ちで書きます(笑)

まず、計画書の項目の「1.就農予定時期」、「2.就農予定地」、「3.家族構成」は、迷わず書けるでしょう。

問題は「4.農業経営等の構想(取組作物、販売等の考え方など)」ですね。

少し難しいですが、何を?どうやって?どのように売る?を書いて、そこに肉付けしていけば、それらしいことが書けます(笑)

僕の場合は、

「何を?」 :イチゴ

「どうやって?」 :ICTや環境制御を使って。栽培面積は15a位で始めたい。

「どのように売る?」 :JA出荷を主として、ネット利用の直接販売

これに、ICT、環境制御のメリットや収量目標などを肉付けして書きました。

参考までにこんな感じに書きました。

販売価格、収益性も安定しているイチゴでの専作を行う。
ICTを利用した環境制御により、作業効率化を図り、生産性を高める。また、取得したデータを蓄積・分析することで、より良い栽培方法、食味を追求する。
就農1年目は栽培面積を15aとし、5年目までに24aまで拡大し、収量は5t/10aを目指す。
販売先はJA出荷を主とし、一部インターネットを利用した直接販売を行う。

栽培面積は、熟練者1人当たり10aが限界と聞いていたので、僕は父母の3人で始めるので、15aとしました。(10aは1000㎡)

収量5t/10aは、とりあえず県平均値を参考にしました。

「4.農業経営等の構想(取組作物、販売等の考え方など)」は、もう一つ「□経営の規模等」という項目もありますね。

「現状」、「就農時(1年目)」、「就農5年後」における、「面積」と「目標所得金額」、「労働力」を表にして記入するものです。

特に、目標所得金額は、どのように書けばいいか迷いますね。

僕は前年度以前に新規就農した方の就農計画書を参考にさせてもらいました。

育成センターや役所の農政課あたりに相談すれば、参考資料として見せてくれると思います。

僕の場合はこんな感じに書きあがりました。

【現状】   面積:   0㎡ 目標所得金額:   0万円 労働力:本人以外0人

【就農時】  面積:1500㎡ 目標所得金額:-280万円 労働力:本人以外2名(父、母)

【就農5年後】面積:2400㎡ 目標所得金額: 300万円 労働力:本人以外3名(父、母、雇用者1名)

※就農時の所得がマイナスなのは、いちごの収穫時期が11月~5月までなので、1年目は11月~12月までの収益分しか反映されないからです。

今思うと就農5年後の労働力が本人以外で3人というのは、少なかったかなと思いますが、まあ特に突っ込まれることはなかったので、問題なしです(笑)

「5.農地・施設等の取得状況」、 「6.当面の生活資金の確保」については、特に迷うことはないと思いますが

しいていえば、将来の拡張を見越して、5000㎡の農地を取得希望としました。

農地5000㎡あれば、ハウスの栽培面積で3000㎡位までは拡張できると思います。

面談時のはなし

受講に当たって、農業大学校で先生と面談がありました。

受講申し込み時に書いた、受講申込書と就農計画書を元に質問を受け、答えていく形でした。

30分くらいと書類にはありましたが、20分くらいでしたね。

具体的には以下のようなことを聞かれました。

・家族構成

・家族の同意を得られているか

・現在の農地確保の状況

・育成センターや役所などの関連機関とどの程度話ができているか

・お金の問題。自己資金はあるのか?

・健康面、体力の問題について

・なぜイチゴを始めようと思ったのか?

・準備型を希望するのか?

・準備型の申請が通らなかった場合、どうするか?

この位だったと思います。

一番考えた就農計画書の「4.農業経営等の構想(取組作物、販売等の考え方など)」には触れられず(笑)

来年度、受講される方の参考までに。

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