校内実地研修
①スカイベリー受け苗の切り離し
すくすくトレイ24穴に受けていた子苗を親株から切り離し。
子苗同士のランナーも切り離し。
葉やランナーで茂っていて、切り離しに時間がかかる。
②薬剤散布
8/3 ベルクートフロアブル(炭疽病、うどんこ病、、輪斑病1000倍)、カリグリーン(うどんこ病、800倍)
8/8 シグナムWDG(うどんこ病、炭疽病、2000倍)、モベントフロアブル(アブラムシ類、アザミウマ類、コナジラミ類、2000倍)、ブレイスルー(展着剤)、トミー液肥ブラック(液肥)
8/12 ベストガード(アブラムシ類、コナジラミ類、チビクロバネキノコバエ、2000倍)、殺菌剤(メモ忘れ)、アプローチBI(展着剤)、トミー液肥ブラック(液肥)
③本圃への化成肥料散布
本圃1(とちおとめ)と本圃2(スカイベリー)へ、BBとちおとめ(化成肥料)を散布。
圃場に散布後(手で散布)、トラクターで耕耘。
④ストロー挿し
子苗のポット挿しの方法に、ストロー挿しというものがある。
ランナー部分を長くしておいて、ランナー先を培土に挿しておく。
ランナーからも水を吸うので、立ち上がりが早くなるらしい。
発根は遅れるかもとのこと。
学校では余った苗を試しで実施。
⑤親株の撤去
本圃用の子苗がそろったので、親株を撤去。
とちあいか、スカイベリーは商標登録されているので、持ち出されて栽培されないように、クラウン部分や子苗は切って廃棄する必要がある。
講義
①光合成について
植物は二酸化炭素、水、太陽光を使って、無機物から有機物を作り出す。
6CO2+ 12H2O → C6H12O6 + 6H2O + 6O2
C6H12O6が有機物のブドウ糖。
②農薬について
農薬は主に3種類に分類される。
- 殺虫剤
- 殺菌剤
- 除草剤
農薬には作用機構分類(RACコード)があり、殺虫剤はIRAC *、殺菌剤はFRAC *、除草剤はHRAC *と表される。
*には、同じ作用性を持つ農薬には同じコード番号が割り振られる。
同じコードを持つ農薬の連用を避け、違うコードの農薬を散布することで、抵抗性を持たせないよう防除を行える。
RACコードの異なる農薬をローテーション散布することが、防除効果を高める。
RACコードは、農薬の成分での分類ではないので、使用回数制限とはまた別もの。
現地実習(農家実習)
①子苗の葉、ランナー搔き
引続き、葉を2~3枚残して、葉かきする。
ランナーが伸びてきていれば、取り除く。
根が活着していれば、ランナーピンをはずす。
培土が減っていれば、つぎ足す。
②畝立て
畝立ての前に、散水チューブである程度、本圃の土を湿らす。
研修先の農家さんは、トラクターによるダブルアタッカーでの畝立て。
初めに畝の中心となる位置に紐を張り、紐に沿って10m間隔くらいで目立つ目印を置く。
目印を目安にトラクターで畝立て。
研修先では、その辺に生えている茎の太い草を刈って、目印にしていました。
そのままにしても分解されるためだそう。糸も分解されるものを使用。
畝立て後は、畝上部のナラシ作業を実施。
③本圃の土壌消毒
畝立て後、本圃に点滴チューブを設置。
ハウス1棟に8条植えのため、点滴チューブを8本。
チューブは夏の暑さでかなり長さが伸びているので、水を流した際や冬の寒さで縮むので、少し余裕を持たせておく。
チューブ設置後、畝にPOフィルムを被覆する。
はずしていたハウス妻面を取り付け、ハウスを密閉する。
液肥混入機を使って、土壌消毒液(クロピクフロー)を灌水する。
土壌消毒液を扱うときは、マスク・メガネなどの保護具をつけて作業する。
臭いや目への刺激が強いため細心の注意を払って作業を行う。
以降、2週間ほどは放置。
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