7月後半に研修で学んだことのメモ書きです。
校内実地研修
①子苗のポット受け
引き続き子苗のポット受け(すくすくトレイ24穴)。
子苗の数は7/29時点で、
とちおとめ(ポット受け)804+α株(7/10より未確認)
スカイベリー(ポット受け)571+α株(7/10より未確認)
とちおとめ(ナイアガラ)1344株
とちあいか(ナイアガラ)341株
とちあいかは7/10時点で373株でしたが、実際に挿すと使用できる子苗は341株となりました。
②薬剤散布
○親株、切り離し前の子苗への薬剤散布。
7/27 アカリタッチ(ダニ、気門封鎖剤、1000倍)、トミー液肥ブラック(液肥、700倍)
○挿し直前の子苗をドブ漬け
7/27 ベンレート(炭疽、500倍)、エコピタ(ダニ、アブラムシ、100倍)
③とちおとめ、とちあいか(ナイアガラ方式)挿し苗
ナイアガラ方式で育てたとちおとめ、とちあいか(栃木i37号)の子苗を使って、ポット挿し。
親株から太郎を残して、子苗を切り離す。
切り離した次郎以降の子苗を、葉っぱ2~3枚、ランナーを5cm残してカットし、切りそろえる。
切りそろえたランナーをベンレートとエコピタの混合液にドブ漬けした後、すくすくトレイ24穴に挿し苗する。
挿し苗は子苗の向きをそろえて、ランナーピンで固定する。
④本圃への堆肥と苦土石灰の散布
約300㎡の圃場に、堆肥を約600kg、苦土石灰を40kg散布。
たい肥は「美土里堆肥」。
苦土石灰は、「くみあい粒状苦土石灰」と「天然苦土肥料 水・マグ粒状」。
圃場に満遍なく散布後(手動で散布)、トラクターで耕耘。
講義
①地力とは?
土壌の団粒化が大切。
団粒化とは水持ちが良く、排水性も良い土壌。
土の粒が団粒して保水性を持ち、団粒同士の隙間が排水性(気相の保持)を良くする。
要は土同士の大きい隙間に空気が入り、細かい隙間には水が入る状態が良いとされる。
固相、液相、気相のバランスが良いと、土壌微生物の数や種類が増え、病気が発症しにくい発病抑止型土壌となる。
②地力窒素+腐植
施用した有機物により土壌微生物が増殖し、その土壌微生物が死滅を繰り返すことで、易分解性有機物が増えて地力窒素が高まる。
土壌微生物の有機物の分解で、最後まで残る残渣を難分解性有機物といい、これが腐植と言われるものになる。
腐植物質は微生物の算出する粘物質(多糖類)と結びつき団粒構造を形成する。
③炭疽病について
炭疽病を予防する方法について、
1.窒素の施用をコントロール。
過剰な窒素は病気にかかりやすい。
2.殺菌剤のローテーション散布
こまめに複数種の薬剤をまくことで抵抗性に対応。
3.灌水方法をドリップにする
灌水による土はねを防止するため、灌水チューブはドリップ型が良い
現地実習(農家実習)
①子苗の葉、ランナー搔き
葉を2~3枚残して、葉かきする。
ランナーが伸びてきていれば、取り除く。
根が活着していれば、ランナーピンをはずす。
培土が減っていれば、つぎ足す。
②子苗への薬剤散布
主に炭疽病、うどんこ病、ヨトウムシ・アブラムシ・ダニ用の薬剤に液肥を混ぜ、葉面散布。
苗挿し後、活着したら1週間に1回ほどのペースで散布。
③本圃の化成肥料の散布
土壌改良剤、NPK肥料、苦土、硫酸加里、リン等を含んだ肥料を散布。
④親株の撤去
子苗を取り終えた親株の撤去作業。
コメント